症状を抑える内服薬(抗アレルギー薬など)は、花粉が飛び散る2〜3週間前から服用するのが効果的といわれています。ニュースの花粉情報などを参考に、早めに医療機関へかかりましょう。
花粉を体内に入れないようにするには、マスクやメガネなどで、鼻や口、目を守ることが欠かせません。こうした対策グッズも準備しておくと安心です。
花粉の飛ぶ量は、前年の夏の気温や日照時間から割り出されます。それによると、今年のスギ花粉の量は、例年と比べて少なくなると予測されています。情報は更新されるので、引き続き最新情報をチェックしてください。
外だけではなく、室内にも花粉は潜んでいます。花粉を家の中に持ち込まない工夫、花粉をまき散らさない工夫、鼻の粘膜を刺激しない生活習慣を心がけましょう。
洗濯物や布団を外に干すと、大量に花粉が付着します。花粉が飛ぶシーズンは、なるべく室内に干しましょう。布団乾燥機などを利用するのもおすすめです。
窓を細く開けただけでも、大量に花粉が入ってきます。開け放さないのはもちろん、換気のために開け閉めする場合も、花粉の飛散が多い昼間は避け、早朝や夜などにしましょう。
外に出ると洋服に大量の花粉が付着します。帰って来たら、花粉を部屋に持ち込まないように、部屋に入る前にブラシなどで花粉をよく払いましょう。
花粉は乾燥した場所では空中にただよい、湿度が高いと水を含んで床に落ちていきます。室内では加湿器などを使って、湿度を50〜60%に調整するとよいでしょう。
温風で暖めるタイプのエアコンは、床に落ちた花粉を空中に舞い上がらせてしまいます。送風の強さを弱めるか、ヒーター、湯たんぽなどを利用するのもひとつの方法です。
タバコは粘膜を傷つけるとされ、花粉症にもよくありません。また、お酒は鼻の粘膜の血管を拡張させ、鼻づまりをひどくさせるといわれます。
掃除をこまめに行い花粉を除去しましょう。掃除機は床の花粉を空中に舞い上がらせるので、花粉を取り切れないことも。掃除機のあとに、ぬれぞうきんで拭き掃除をすると効果的です。
花粉症対策の基本は、体内に花粉を侵入させないことです。マスクやメガネをはじめ、さまざまな工夫で花粉から体をガードしましょう。
○頭
髪の毛は花粉が付きやすいので、帽子でカバーし、長い髪はまとめます。
○目
レンズが大きめのメガネや、目の周りに密着するメガネで花粉の侵入を防ぎましょう。レンズの小さなものでも、しないよりはしたほうがよいでしょう。
○鼻や口
鼻からあごまでを覆うマスクをしましょう。顔との間にすき間ができないよう、自分の顔にフィットするものがよいでしょう。 *マスクの種類やつけ方は、下の「生活百薬」コーナーをご覧ください。
○全身
ウールなどの起毛素材は花粉が付きやすいので避け、コートや帽子はなるべく表面がつるつるした素材にしましょう。
★花粉の飛散量が多い昼の12時から午後3時ごろはなるべく外出を控えましょう。
帰ったら洋服に付いた花粉をよく払ってから室内に入ります。手や顔など、露出しているところにも花粉が付いているのでよく洗い、うがいをしましょう。帰ったらすぐに全身にシャワーを浴びるのもおすすめです。
今の時期は空気の乾燥、気温の低下などで肌が乾燥し、肌は刺激に弱くなる傾向があります。そのため花粉が直接肌に触れることで、しっしんなどの皮膚炎が起きることもあります。クリームやオイルなどの保湿剤で、肌を乾燥させないようにケアしましょう。
花粉症の原因はいくつかあります。戦後スギの植林が進みスギ花粉の量が増えたこと、排気ガスによる大気汚染、さらには食生活の欧米化、ストレスなども挙げられています。マスクなどの対策は大切ですが、日ごろの生活習慣を見直すことも必要といえるでしょう。
多くの植物性油やマーガリンなどに含まれるリノール酸は、体に必要な脂肪酸ですが、取り過ぎはアレルギー症状を悪化させるといわれます。一方、シソ油やえごま油に含まれるα-リノレン酸はアレルギー症状の緩和が期待できます。 *シソ油やえごま油は加熱料理には不向きなので、加熱する場合はアレルギー症状への影響が少ないオリーブ油がよいでしょう。いずれも取り過ぎには注意しましょう。
花粉症患者数の増加の原因のひとつとされるのが、食生活の欧米化による肉や乳製品などの動物性脂肪の取り過ぎです。同じ動物性でも、魚に含まれるDHA・EPAなどの脂肪酸は、アレルギー症状を抑えるとされています。肉に偏らず、バランスのよい食事を心がけましょう。
ストレスも花粉症をひどくさせる原因のひとつです。ストレスは鼻の機能を妨げることがあるほか、鼻の粘膜の血行を不安定にするといわれます。睡眠を十分に取って体を休め、趣味で気分転換するなど、ストレス解消につとめましょう。
せきやくしゃみが出るから風邪と思っていたら、花粉症だったというケースもあります。 花粉症の場合、症状が数週間続き、ほとんどの人が眼のかゆみを訴えています。花粉の飛散量が少ない雨の日でもせきやくしゃみが止まらない場合や、発熱、頭痛、咽頭痛を伴うときは、風邪である可能性が高いといえるでしょう。花粉症でも発熱、咽頭痛、頭痛が見られることがありますが、多くは軽いものです。アレルギー性のせきと、風邪のせきでは薬も違ってきます。せきが続くときは自己判断せずに、医療機関を受診しましょう。
グラスフレームの上下に付いたひさし状のシールドと、日本人の顔・頭部にしっかりフィットする設計で、すき間からの花粉の侵入を低減します。紫外線カットレンズ採用。
のどの粘膜は乾燥すると、花粉などの異物を体の外に出す働きが弱まるとされ注意が必要です。スチーム吸入器はのどや鼻を潤し、のどのイガイガや鼻のムズムズを緩和してくれます。
4種のセラミドと、肌荒れを予防する有効成分を配合した保湿ゲル。デリケートな肌でも安心して使えるよう、無香料、無着色、無鉱物油、石油系界面活性剤・アルコール・防腐剤フリーの低刺激処方です。
花粉などのアレルギーの原因物質をキャッチする高性能フィルターで、布団も衣類も気持ち良く乾燥させる布団乾燥機。ハンガーにかけた衣類やくつの乾燥もできて便利です。
花粉を中心まで分解・除去する高速電子「光速ストリーマ」を搭載した空気清浄機。花粉のほか、ウイルスやハウスダスト、お部屋の臭いも強力に吸い込み分解・除去します。
のどや肌を乾燥から守り、花粉や風邪の原因となるウイルスの活動も抑えてくれる加湿器。エッセンシャルオイル専用トレー付きなので、香りを楽しみながら湿度調整できます。
花粉症の症状緩和について研究され、注目されているメチル化カテキンが豊富に含まれたお茶が 「べにふうき」緑茶。しょうがのしぼり汁を少量加えるとさらに効果が高まると報告されています。
シソ科の植物、えごまの種子から取れる油にはα-リノレン酸が豊富に含まれています。ドレッシングや味噌汁などに混ぜて使える軽い味わいのタイプ、香り高い低温焙煎タイプなどお好みで取り入れてみては。
○取材協力 用賀アレルギークリニック 院長 永倉俊和先生 ○参考文献 『コメディカルが知っておきたい花粉症の正しい知識と治療・セルフケア』(大久保公裕監修/厚生労働科学研究) 『大人のアトピー、アレルギー&皮膚の悩み相談室』(永倉俊和著/主婦の友社) 『的確な花粉症の治療のために』(大久保公裕監修/厚生労働省) 『専門のお医者さんが語るQ&A 花粉症』(大塚博邦著/保健同人社) 『きょうの健康2008年1月号「今年もご用心 花粉症の対策」』(日本放送出版協会)