

○夏こそ甘酒を
夏バテ対策の1つとして、ぜひおすすめしたい飲み物が「甘酒」です。「夏に甘酒?」と思われるかもしれませんが、甘酒はもともと夏の飲み物。俳句の世界でも夏の季語です。甘酒はなぜ夏に飲まれていたのでしょうか。東京・神田明神近くにある、創業160年の甘酒の老舗、天野屋の社長、天野亀太郎さんにお話を伺ったところ、「体力が落ちた時に、素早く栄養補給できるのが甘いもの。しかし砂糖は高かったので、米から作られる甘酒が手っ取り早い栄養源だったのです」とのことです。
「冷やし甘酒」と「氷甘酒」はそれぞれ450円。やさしい甘さが真夏の疲れをいやしてくれます。
それならば、砂糖が手軽に手に入る現代は、甘酒でなくてもよさそうですが、甘酒はただの甘い飲み物ではありません。甘酒は、米を糀菌で発酵させて作られ、この発酵の過程で、ビタミンB1・B2・B6、アミノ酸などさまざまな栄養素が生まれます。特に、たんぱく質を作るために欠かせない必須アミノ酸の含有量が高く、点滴に匹敵するほどだといわれていますから、食欲不振などから栄養が偏りがちな夏にぴったりなのです。酒といってもアルコール分ゼロですから、小さなお子さまやお年寄り、妊婦さんでも安心です。さらに糀菌が作り出す麹酸は、体内で発生する活性酸素を抑える働きが知られており、肌の老化予防にもよいといわれています。
○菌を取り込むことで、抵抗力が高まる?
天野屋の茶屋では、冷えた甘酒や珍しい甘酒のかき氷を楽しめます。参拝の後は、風鈴の音を聞きながら甘酒で一服しましょう。茶屋の裏にある地下6メートルの室で作られる「明神甘酒」は、糀と国産白米を熟成させた手作りの甘酒。すっきりした飲み口の中に、米の自然な甘さが広がる上品な味わいです。
日本には甘酒のほかにも、納豆やみそ、漬け物などさまざまな発酵食品があります。米や大豆などに菌を繁殖させることで、味わいも栄養価も高まるのですから、先人の知恵には脱帽するばかり。「昔から日本人は、菌を取りこんでいました。その頃は花粉症などのアレルギーはなかったのです」と天野さん。ご自身はアレルギーに悩んだことがないそうですから、発酵食品の力を証明しているといえるかもしれません。
私も早速パックに入った甘酒の素「明神甘酒 小」(350g、819円)を買って帰りました。鍋で2倍の水と一緒に沸騰させれば出来上がり。冷蔵庫で保存し、ヨーグルト感覚で毎朝飲んでいます。甘すぎず、やはり馴れ親しんだ米の味。毎日飲んでも飽きず、今までなぜ正月しか飲まなかったのだろうと思うほどです。みなさまもぜひ一度お試しください。
「明神甘酒」はオンラインショップからどうぞ。 http://www.e-oder.com/amanoya/
・・・ショップデータ・・・
天野屋
東京都千代田区外神田2-18-15
Tel:03-3251-7911
○営業時間:平日10:00~18:00 祭日・日曜日10:00~17:00
(4月3週~12月1週の日曜日は定休、8/8~8/16は夏季休業)
ホームページ http://www.amanoya.jp/
<text:吉良直子>














