座っていて急に立ち上がったときや、湯船から出たときなどにくらくらする「立ちくらみ」。恐らく誰もが一度くらいは経験したことがあるのではないでしょうか。起立すると、大量の血液が心臓より下に下がります。そのため、心臓へ戻る血液の量が減り、血圧が下がります。ただ、通常では、体のさまざまな調節機構(機能)が働いて血圧は一定に保たれます。ところが、自律神経系などにトラブルが生じて、この調節機構(機能)がうまく働かなかったり、もともとの血液量が少なかったりすると、血圧は維持されず、下がってしまいます。この起立性低血圧が生じる結果、脳へ流れる血液量が一時的に少なくなり、いわゆる脳貧血が引き起こされます。これが立ちくらみです。
立ちくらみを改善するには、食事をきちんと取る、夜更かしをしないといった規則正しい生活を送るとともに、血流を良くする適度な運動を取り入れるのがおすすめです。また、起き上がるときにはゆっくりした動作を心がけ、急に立ち上がらないようにしましょう。なお、はげしく目がまわる、倒れてしまうといったいわゆる“めまい”は、低血圧が引き金となる立ちくらみとは違って、耳や脳の病気が原因であることが多いです。また、立ちくらみは貧血とも異なります。ただ、どれも症状が似ているので、勘違いしやすいといえます。このような症状があるときは、自己判断をしないで、早めに医療機関を受診して原因を調べてもらいましょう。